1. 京都在住記者がオススメする鞍馬・貴船

京都在住記者がオススメする鞍馬・貴船

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永井 雄一

京都の観光について内部の京都人だからこそ知っている情報を分かりやすく発信しています。なかなか知らない京都の中身を分かりやすく解説していきます。

京都大学大学院 経営管理 修了

同志社大学 商学研究科博士課程在籍

洛北の山間部に位置する貴船・鞍馬は、「京の奥座敷」とも呼ばれています。市内中心部の喧騒を離れた山奥で、澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込みながら散策することができます。

意外かもしれませんが、鞍馬・貴船へのアクセスはよく、特に叡山電車はその車窓から四季折々の風景を見せてくれるので、向かう道中も観光客の楽しみの一つとなっています。

叡山電車でのアクセス

貴船神社

叡山電鉄出町柳駅から貴船口駅まで約27分。貴船口駅より徒歩にて約30分、もしくは京都バス33系統に乗り換えて約5分でバス停「貴船」に到着します。バス停から貴船神社までは徒歩約5分です。

冬は雪が積もっていることも多く、暗くなるのも早いので、貴船口駅からバスに乗るのがおすすめです。

鞍馬寺

叡山電鉄出町柳駅から鞍馬駅まで約30分。鞍馬駅から徒歩3分で山門(仁王門)に到着します。

足腰に自信のない人は、山門から徒歩2分のところにある普明殿(ケーブル山門駅)からケーブルカーに乗ると、約2分でケーブル多宝塔駅に到着します。ケーブルカーを降りて約10分歩くと、鞍馬寺本殿金堂・金剛床です。

鞍馬・貴船における主な観光名所をご紹介!

鞍馬の見どころ

鞍馬寺

由緒・歴史

770年(奈良時代末期)、鑑真和上の高弟である鑑禎上人が、鞍馬山にて鬼女に襲われたところを毘沙門天に助けられ、毘沙門天を祀る草庵を結びました。平安京への遷都から2年後の796年に、藤原伊勢人が夢告と白馬の援けを得て鞍馬山に登り伽藍をととのえて、千手観音を造像し、鑑禎上人が安置した毘沙門天と併せ祀りました。

武芸を伝授して牛若丸を支えた鞍馬天狗の伝説でも有名です。

 

名物

木の芽煮:鞍馬寺の門前に軒を並べるお土産店のマストバイの品です。昆布の佃煮をおよそ2ミリ角に刻み、山椒の実と葉と一緒に炊きこんでいます。ぴりりとした山椒の香りが口の中に広がり、ごはんが進みます。お店ごとに味が違うので、好みの味を探して食べ比べをするのもおすすめです。

 

景色の見どころ

本堂から見渡す山々の景色は圧巻です。パワースポットとしても有名な鞍馬寺ですが、鞍馬山の木々や緑のエネルギーを感じ取ることができるでしょう。

 

住所:京都市 左京区鞍馬本町1074番地 

電話:075-741-2003

参拝時間:山門は24時間開門。諸堂は9時~16時半。

参拝料(愛山費):300円

HP:http://www.kuramadera.or.jp/index.html

くらま温泉

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鞍馬・貴船のハイキングでかいた汗を流すのに、くらま温泉に立ち寄ってはいかがでしょうか。なんといっても、露天風呂から見渡せる四季折々の山々のパノラマビューは圧巻です。泉質はミネラルをたっぷり含んだ単純硫化水素泉で、旅の疲れが癒されること間違いなしです。

アクセスは、叡山電鉄鞍馬駅から無料送迎バスで3分です(電車の発着にあわせて待機しているので予約不要です)。

 

住所:京都市左京区鞍馬本町520  

電話:075-741-2131

営業時間:10時~21時(露天風呂は冬季20時終了) 

料金:日帰りコース(露天風呂と大浴場):大人2,500円、子ども1,600円(入湯税含む)

   ※その他、食事付きや宿泊プランなどさまざまなコースあり

HP:http://www.kurama-onsen.co.jp/index.html

貴船の見どころ

貴船神社

由緒・歴史

「水源の神」である高龗神(たかおかみのかみ)、闇龗神(くらおかみのかみ)を祀っています。創建の年代については記録が残っておらず、約1300年前とも約1600年前ともいわれています。

名物品

御神水:聖なる山である貴船山の湧き水を無料で自由に汲むことができます。夏は冷たく、冬は不思議な温かさをもつ御神水です。

水占みくじ:御神水に浮かべると文字が浮かび上がってくる、貴船神社名物のおみくじ(200円)です。

景色の見どころ

貴船神社は、新緑・秋(もみじ灯篭)・冬の夜間にライトアップを行っています。貴船は雪深いエリアとしても有名で、やわらかな灯りに照らされた雪景色はとても幻想的です。また、新緑の季節のライトアップは京都市内でもめずらしく、青々とした貴船山の緑をこころゆくまで満喫できるので特におすすめです。

住所:京都市左京区鞍馬貴船町180 

電話:075-741-2016

参拝時間:6時~20時 (5月1日~11月30日)、6時~18時 (12月1日~4月30日)

     ※ライトアップ期間は参拝時間延長

参拝料:無料

HP:http://kifunejinja.jp/

貴船の川床

貴船の川床(かわどこ)は、鴨川の源流である貴船川に設けられた京料理を味わうためのお座敷です。毎年5月1日から9月下旬まで開かれています。盆地である京都のうだるような暑さから逃れて、川のせせらぎを聞きながら京料理に舌鼓を打つことができます。時を同じくして、京都市内中心部の鴨川沿いにも川床(かわゆか)が設けられますが、貴船はなんといっても手を伸ばせば届きそうなほど水面が近いことが特徴です。川の音も近く、身体も気持ちも涼やかになります。日常から離れた不思議なリラックス感は、貴船でしか味わえません

ハイキングコース

服装に注意

鞍馬・貴船へは、動きやすい服装と歩きやすい運動靴で行くようにしましょう。また、市内中心部に比べて、気温が約10℃低いので、夏場でも羽織るものを1枚もっていくと安心です。ある程度準備の整った服装で行けば、気軽にハイキングをすることもできます。

おすすめのハイキングコース

ここでは、鞍馬寺から出発するハイキングコースをご紹介します。

鞍馬寺僧正ガ谷不動堂~木の根道~奥の院

鞍馬寺の鞍馬天狗が牛若丸と出会った場所と伝わる僧正ガ谷不動堂付近にある「木の根道」を通り、奥の院へ向かいます。「木の根道」は、岩盤が地表近くまで迫っているので木の根が地中深く入り込むことができず、杉の根が地表に露出した状態になっています。木の根に足をひっかけて転ばないよう、また踏みつけて木の根を傷めてしまわないように注意しましょう。

貴船神社奥宮~中宮~本宮

鞍馬寺の奥の院から貴船神社の奥宮までは、徒歩で約30分ほどです。見ることはできませんが、奥宮本殿の下は龍穴といって大きな穴が開いています。

中宮は奥宮より下流400メートルの、山側の小高い地にあり、縁結びの神様が祀られているので、良縁を祈願するとよいでしょう。

本宮では、御神水で水占みくじができます。

貴船川沿いの料亭で川床料理を楽しみ、叡山電車貴船口駅から帰路につきましょう。

鞍馬・貴船の紅葉

叡山電車「きらら」号

叡山電車には、座席が窓を向いているシートもある「きらら」号という観光客に人気の車両があります。新緑の季節はきらきらと輝く緑のトンネル、紅葉の季節は電車に乗りながら沿線の紅葉狩りを楽しむことができます。

鞍馬寺・貴船神社

鞍馬寺の紅葉は、何といっても常緑樹と紅葉のコントラストが美しいです。鞍馬駅を降りてすぐに山門の紅葉を目にすることができ、秋の観光の気分を盛り上げてくれます。

貴船神社の紅葉は、ライトアップの「もみじ灯篭」が見逃せません。燃えるような紅色が灯篭に照らされて、言葉にできない幻想的な雰囲気が漂うため、陽が落ちるころに訪れるのがおすすめです。

ランチを食べるなら・・・

「ひろ文」の川床・流しそうめん

リーズナブルに楽しめる川床ランチとして、「ひろ文」の流しそうめんは毎年人気です。1,300円で川床の雰囲気を味わいながら、おいしい流しそうめんを食べることができます。川床の実施期間である5月1日から9月下旬まで、雨天中止・予約受付なしで実施されています。

 

住所:京都府京都市左京区鞍馬貴船町87 

電話:075-741-2147

営業時間:11時〜21時(入店は19時まで)

川床実施期間: 5月1日〜9月25日まで

アクセス:叡山電車貴船口駅下車、徒歩30分(貴船神社中宮近く)

※団体は市内から送迎あり(要予約)

HP:http://hirobun.co.jp/index.html

 

元祖・川床「貴船 ふじや」

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大正時代に川床をはじめた元祖として有名なのが、「貴船 ふじや」です。選び抜かれた食材で作られる本格的な京会席を、歴史ある料理旅館で味わうことができます。川床はもちろん、他の季節でもお部屋でゆっくり舌鼓を打つのもまたよいものです。

貴船神社の目の前であるため、宿泊の場合は、早朝の貴船神社を散策することも可能です。

 

住所:京都市左京区鞍馬貴船町貴船神社鳥居前

電話:075-741-2501

営業時間:11時~20時(最終入店:19時)

料金:9,000円(奉仕料・川床料・消費税 別)

アクセス:貴船神社鳥居門前

HP:http://www.kibune-fujiya.co.jp/

 

最後に

鞍馬天狗などの伝説、また平安文学や平家物語の舞台ともなった鞍馬・貴船は、テーマを決めて散策するのも一つの楽しみ方です。

京都市内中心部からのアクセスもよく、非日常に足を踏み入れて日頃の疲れを忘れてひとときを過ごすことができるでしょう。

雄大な自然と歴史ある神社が共存する鞍馬・貴船に、一度足を運んでみてはいかかでしょうか。

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