1. 舞妓の料金っていくら?謎に満ちた舞妓の料金と遊び方!

舞妓の料金っていくら?謎に満ちた舞妓の料金と遊び方!

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永井 雄一

京都の観光について内部の京都人だからこそ知っている情報を分かりやすく発信します。地元のエキスパートだからこその皆さんが知らない京都の中身を分かりやすく解説していきます。

京都大学大学院 経営管理 修了

同志社大学 商学研究科博士課程

 

京都の文化の一つ、舞妓さん。
誰もがその存在は知っていますが、敷居が高く謎に包まれた世界で、実際に舞妓さんと会って遊ぶ機会なんて大抵の方にはないのではないでしょうか。料金や遊び方すら分からないのが一般的です。

とはいえ、せっかく京都に来たなら”舞妓さんと遊んでみたい”と思う旅行者の方もたくさんいらっしゃるはず。
今回は、そんな方向けの気軽に舞妓さんと遊べるプランも含めて、舞妓さんと遊ぶ為の料金をまとめてみました!

舞妓遊びの料金は?

京都で舞妓さんと遊ぶことを「お座敷遊び」「お茶屋遊び」と呼びます
このお座敷遊びをする為には、いくらかかるのかメニューがあるわけでも無く舞妓さんの住む街やお店、紹介者によって変わってきますので明確な料金はありません。

結局、いくらぐらいあれば舞妓さんと遊べるの?

お座敷遊びには「お花代」「飲食代」「宴会お立替」の3つの料金がかかります。
・お花代:3~5万円
「お花代」は舞妓さん芸妓さんに対しての料金です。一人3~4万円程度。
舞妓さんがお客さんに言う「お花つけておくれやす」は「料金払ってくださいね」という意味だそう。そう言ってやんわりと営業掛けたりもするらしいです。料金払ってください、を遠回しにはんなりと表現するのが舞妓言葉ならではです。
・飲食代(席料含む):1~2万円
「飲食代」は席料や飲んだお酒や食べた食事そのものの料金です。
自分の飲んだ量や食べた量、お店によって変わってきますが全て合わせて一人1~2万円程度。
・宴会ご祝儀お立替:1~2万円 
「宴会ご祝儀お立替」は舞妓さん芸妓さんに踊りを披露して貰った際に払う金額。
芸舞妓さんと遊ぶのであれば、美しい舞を楽しむのは必須です。一人1~2万円程度。
   
計5~9万円
舞妓さんか芸妓さんを一人呼んだだけでも、これくらいの金額はかかります。他にも色々な要素によって、金額は大幅に変わってきますが相場ではこれくらいと言われています。

実際に遊んだ料金

例えば、「舞妓さん」「芸妓さん」「三味線を弾いてくれる地方さん」の3人を呼んで、4人で2時間の宴会をします。その際の請求がこちら。
お花代            : 4万円×3人(芸妓、舞妓、地方)
飲食代            : 2万円×4人(お客様4人)
宴会ご祝儀お立替       : 3万円(芸妓、舞妓、地方)
芸舞妓への心付け(チップ)  : 2万円(芸妓、舞妓)
合計           : 25万円
心付けは必ずいるわけではないですが、お座敷に上がるとお小遣いをあげて喜んでもらいたくなってしまいます。一般人の感覚ではとても出来ない贅沢な遊び方です…。
また、お茶屋に定価は存在しません。料金表も無いのが当たり前。
紳士な遊び方をしてお茶屋の女将さんに”また来ていただきたい”と思われると安くなったり、モラルの無い遊び方をしてお値段が跳ね上がる場合もあるそうです。
また、紹介者の方によっても料金が変わるなど、人によって料金が変わるのが京都・花街の流儀なのです。

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舞妓さん芸妓さんとの遊び方は?

舞妓さんとの遊び方の前に、そもそも芸妓さんや舞妓さんとはどういう人で何をする人かご存知でしょうか。

 

芸舞妓さんのお仕事

宴会や遊興の場でお酒を注ぎ、会話をして、舞を踊り、時には遊んで花を添えるのが芸舞妓さんのお仕事です。

芸舞妓さんにお酌してもらうことで人としてのステータスが上がります。見た目麗しく可愛らしい上品でおしとやかな芸舞妓さんが自分にお酌してくれることは堪らなく贅沢な遊びなのです。

 

芸妓さんと舞妓さんの違い

舞妓さんと芸妓さんの違いは、簡単に言うと年齢と経験の違いです。

舞妓さんというのは芸妓さんになる為の修行期間の女の子のこと。年齢も15歳~大体20歳までの間で、まだ半人前の状態です。
舞妓さんになろうと修行を始めたばかりの1~2年目まではお座敷には上がれません。1年間修行を積んで、初めてお座敷に上がります。


まだ舞妓としてお座敷に上がり始めて間も無い舞妓さんと話した時には、舞妓さんは「まだ毎日緊張してます」と仰っていましたお座敷に上がり始めて1年目の舞妓さんはとっても初々しく、若くて可愛いらしさがあります。まだ化粧もお姉さん舞妓さんに比べると上手くできていなかったり…。でもやはり、場を華やげるプロであるため、1年目であろうがは出で立ちは堂々としていました。

舞妓さんは2年目、3年目とお座敷の経験を積んで段々と成長していきます。

そんな舞妓さんは、人によってまちまちですが大体20歳を過ぎると芸妓さんになると言われています。実際は顔が幼い為に20歳を越えても芸妓さんになれなかったり、反対に顔が大人びている為早めに芸妓さんになったりする人もいます。身長が高い為、”舞妓っぽくない”という理由から18歳で芸妓になった人もいるそうです。
そして芸妓さんになるといよいよ一人前のお姉さんです。芸妓さんは舞妓さんの初々しさは抜け、よりいっそう美しく堂々とします。

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お座敷遊びで何ができるの?

基本的には芸舞妓さんのお仕事はお酒を注ぎ、話を聞いたりすること。その他にも、余興として以下のような事をして盛り上げてくれます。

 

演舞

日本の伝統文化が詰まった演舞。三味線に合わせてしなやかにゆったりと舞う姿は圧巻です。指先まで意識された振りがとっても美しく、お酒も進みます。
舞妓さんは毎日舞妓の学校に通い、演舞のお稽古に励んでいます。
ですが、やはり経験を積んだ芸妓さんの方が踊りが繊細で綺麗。動き一つ一つが洗練されています。
舞妓さんは皆、そんなお姉さん芸妓さんの踊りに憧れを抱いているそうです。早くあんな風に上手くなりたい!とおっしゃっている舞妓さんもたくさんいます。

お座敷遊び(ゲーム)

芸舞妓さんとの遊びで一番盛り上がるのがお座敷遊びゲーム。
お酒が入った状態で行う、可愛らしい舞妓さんや美しい芸妓さんとのゲームは楽しくて仕方ありません。罰ゲームではお酒を飲んだり飲ませたり。未成年の舞妓さんにはお酒を飲ませることは出来ませんが、この罰杯によってよりいっそう盛り上がります。

 

さらに舞妓さんも芸妓さんも当然お座敷のプロ。盛り上げ方がとても上手で、勝っても負けても楽しい気分にさせてくれます。もはや勝敗はどうでもよくなります。
自分が勝った場合は「お兄さん(お姉さん)お強いどすなぁ」なんて褒められてとってもいい気分になります。
自分が負けた場合は、罰杯の音頭を取ってくれます。
「お兄さん飲むからうち飲まない、ぐーぐーぐいっとー♪」
と、舞妓さんのコールに合わせて飲むのもまた楽しいものです。

 

参考記事

舞妓さんと遊ぼう!京都お座敷遊びを解説!

 

→初めての方でも安心してお座敷遊びができるオススメのプランはこちら 

舞妓さんと遊ぶには?

では実際に、舞妓さんと遊ぶにはどうしたら良いのでしょう?

 

一般的には舞妓遊びをするにはお茶屋

お座敷遊びをする際は一般的に、この「お茶屋」に芸舞妓さんを呼び、料理やお酒を楽しみながら芸舞妓さんと遊びます。

この「お茶屋」とは、食事を出すので料亭のように思われがちですが、実はお茶屋では料理は作っておりません。

「仕出し屋」と呼ばれる出張料理専門のお店からお料理を取り寄せて出しています。
他にも「お茶屋」には舞妓さんが住んでいるとも思われがちですが、舞妓さんが住んでいるのは「置屋」です。
お茶屋さんの女将さんは、お客様の好みや希望等も考慮した上で色々な仕出し屋さんから取り寄せ、そこに置屋さんから芸舞妓さんを呼ぶ、コーディネーターのような役割をしています。

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しかしお茶屋は基本「一見さんお断り」

お茶屋には「一見さん」は入れません京都に根付いた”一見さんお断り”の文化を今も貫いているのがお茶屋になります。

「一見さん」とは初見のお客様のことで、基本的には馴染みのお客様からの紹介でないとお茶屋には入れてもらえません。新しいお客様は、馴染みのお客様の同伴を重ねて、晴れて一人で遊べるようになるのです。

お座敷遊びは大人の社交場。ルールやマナーを守れない人には来なくていい、というスタンスを貫き通しています。馴染み客になるまでの道は遠いのです。

参考記事

【一見さんOKも】京都・お茶屋さんとお座敷体験プランまとめ

 

一見さんでもお座敷体験したい!

舞妓さんとお座敷遊びをしてみたいけど、お茶屋は少し敷居が高いと感じている方には「お座敷体験」という方法があります。知り合いからの紹介が必要なお茶屋に対して、お座敷体験の場合はあくまでも体験なので紹介も必要なく一見さんでもOKです。また料金が明示されていることが多いので安心感があるのもメリットといえそうです。

そんな知り合いからの紹介元がない方にお座敷体験ができるお店をいくつかご紹介します。

 

祇園はやかわ

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「祇園はやかわ」は、京野菜を使った京都祇園の料亭です。芸妓・舞妓さんを呼ぶことができるので、お座敷体験にもオススメです。場所は、多くの観光客でにぎあう花見小路から徒歩3分のところにあり、まさしく祇園の料亭です。

季節によって変わるこだわりの料理が提供されています。

 

芸舞妓さんを呼んでの「お茶屋遊び」が人気であり、料金プランは、料理あり料理なしの二つのプランがあります。

料金体系は以下のようになっております。

 

料理ありの場合

お花代 40,000円+食事代 10,000円〜30,000円(/人)+飲み物代+税・サービス料

(席が2時間半、舞妓・芸妓が2時間のご用意)

 

料理なしの場合

お花代 40,000円+飲み物代 5,000円(ワンドリンク付)(/人)+税・サービス料

(席、舞妓・芸妓共に2時間のご用意)

 

「祇園はやかわ」でのお座敷体験のメリットは、前日でも予約ができることです。急な予約にも対応いただけます。

 

昼:11時30分~LO13時30分

夜:17時00分~LO21時30分

定休日 不定休

個室4室・1名様から12名様(南店は最大40名)までご利用可

カウンター4席

 

新門荘

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新門荘は、祇園白川に位置する旅館です。旅館といっても、食事だけのプランや舞妓とお座敷体験を楽しむ「舞妓と京の雅プラン」など、多種多様なサービスが人気です。

 

人気の「舞妓と京の雅プラン」の料金体系は、

2名の利用で32,000円(税抜き、夕食代+舞妓さんのお花代)となっており、人数に応じて、一人あたりの料金が安くなっていく形になります。

舞妓在席が60分ということから、料金は他の「舞妓お座敷体験」と比べて比較的低めの設定になっております。

周辺には、鴨川・花見小路などが位置しており、その観光のあとのお座敷体験としておすすめです。

 

・時間:17:30~21:00

・定休日:不定休

 

八坂通り 燕楽(お座敷体験宴)

 

八坂通りの「燕楽」は八坂通りにあり、祇園から徒歩5分です。おでんや季節の食材を使ったお料理が中心で、生麩や湯葉など京都らしい食材が味わえます。

コース料理を堪能しながら舞妓さんとお座敷遊びが体験できる「お座敷体験プラン 宴-UTAGE-」を楽しめます。

料金は4名以上のご利用でお1人様25,000円(税込)で、3名様は35,000円(税込)、2名様なら39,000円(税込)です。コース料理と飲み放題が含まれているため、大変お得なプランです。

また、地方さんを呼ばなくてもお座敷遊びができるので、一般的なお座敷体験よりも非常に安く、しかも料金体系が明瞭なので安心して楽しめます。

一見さんでも参加が可能で、会食・接待での利用が人気です。写真や動画の撮影も自由にでき、京都での思い出もしっかり残すことができます。

11時から20時の間で好きな時間帯を選べるため、接待などの前後の予定に合わせて予約することができます。

清水寺や建仁寺の南門に近く、最寄り駅の京阪電鉄本線「祇園四条駅」から徒歩約10分、「清水五条駅」からは徒歩約11分と好アクセスです。

・定休日:なし

・営業時間:11:00〜20:00(お座敷体験)

・席数:最大24名様、個室あり

 

「八坂通り 燕楽」でお座敷体験を楽しむなら

最後に

敷居が高いと思っていた舞妓遊びも実は様々な形態があり、それによってかかる料金も大きく変わってきます。ご自分のお財布と相談しながら予算内で楽しめるお店で素敵な日本文化を体験してくださいね。

 

 

京都で忘れられない体験をするなら

中でも“お座敷体験プラン 宴-UTAGE-”は、比較的リーズナブルな料金で、舞妓お座敷体験を提供しており筆者のオススメです。
このイベントでは、舞妓さんの演舞を見ながら、本格日本料理を楽しむことができます。
本来紹介がない方はお座敷遊びができませんが、このプランは初めての方も体験可能です。また、舞妓さんとの歓談の時間や、お座敷遊びのお時間もございます。

皆さんも舞妓さんと一緒に優雅で楽しい特別な時間を過ごして見ませんか?