1. お座敷遊びの気になる料金と、おすすめの京都のお座敷遊び体験を一挙紹介!

お座敷遊びの気になる料金と、おすすめの京都のお座敷遊び体験を一挙紹介!

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永井 雄一

京都の観光について内部の京都人だからこそ知っている情報を分かりやすく発信します。地元のエキスパートだからこその皆さんが知らない京都の中身を分かりやすく解説していきます。

京都大学大学院 経営管理 修了

同志社大学 商学研究科博士課程

こんにちは。株式会社S-fleage(エスフレイジ)の代表取締役の永井雄一(ながいゆういち)です。

 さて、今回は京都のお茶屋遊び体験について書いてみたいと思います。

京都にはお茶屋があり、そこでは芸舞妓さんと遊ぶことができます。しかしみなさんはお茶屋遊びは、「敷居が高い」、あるいは「一見さんお断り」などのイメ—ジを持っていませんか。

「一見さんお断り」というのはその通りで、通常、観光客などの普段お茶屋さんと繋がりが無い人は舞妓さんを呼ぶことは出来なく、お茶屋さんにも入れることすらできません

私もこの仕事をするまでは、お座敷遊びは体験したことがありませんでした。通常、お座敷遊びは、観光客の様な一見さんいはなかなか体験できるものではありません。

しかし、意外にも京都には一見さんでも気軽に参加できるお座敷体験を提供しているお店があります。またお値段も想像しているよりもお手頃な価格帯です。

 

この記事では、そんな京都のお座敷体験に興味がある方向けに気になる情報や知っていると安心するコンテンツを紹介しますのでどうぞご覧ください。ページの後半に体験する前の事前知識を記載しているので、すでに体験を予定されている方はそちらからご覧ください。

初めての京都のお座敷体験。料金の相場はいくらなのか?

 日頃から興味がある「お座敷体験」ですが、料金の相場はいくらなのでしょうか?
結論から言うと「お座敷体験」の料金は、呼ぶ芸舞妓さんの人数によって、料金が変わります。また、京都の花街や置屋さんによっても「花代」が異なるので、一概にいくらとも言えないです。したがって、「お座敷体験」の料金は、呼ぶ芸舞妓さんの人数やお料理の内容によって金額も変わってきます。
 私の周りの京都人でも、この料金の部分が不明で会計システムがよくわからないとう声を聞きます。そもそも人に連れられてお茶屋さんで遊んでいる分には、料金をお茶屋さんから直接請求されることはありません。お茶屋さんと信頼を築き、口座を持てて始めてその金額がわかるので、一般的には料金の相場が知られていないのが通常です。 
 ただし最近では、お手お頃な料金で「お座敷体験」サービスを提供している料亭もあるので、気軽に体験することができます。
この記事では、京都の「お座敷体験」サービスを提供している3軒のお料理屋さんを紹介します。
 

京都の3つのお座敷体験をご紹介! 

祇園はやかわ

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「祇園はやかわ」は、京野菜を使った京都祇園の料亭です。芸妓・舞妓さんを呼ぶことができるので、お座敷体験にもオススメです。場所は、多くの観光客でにぎあう花見小路から徒歩3分のところにあり、まさしく祇園の料亭です。

季節によって変わるこだわりの料理が提供されています。

 

芸舞妓さんを呼んでの「お茶屋遊び」が人気であり、料金プランは、料理あり料理なしの二つのプランがあります。

料金体系は以下のようになっております。

 

料理ありの場合

お花代 40,000円+食事代 10,000円〜30,000円(/人)+飲み物代+税・サービス料

(席が2時間半、舞妓・芸妓が2時間のご用意)

 

料理なしの場合

お花代 40,000円+飲み物代 5,000円(ワンドリンク付)(/人)+税・サービス料

(席、舞妓・芸妓共に2時間のご用意)

 

「祇園はやかわ」でのお座敷体験のメリットは、前日でも予約ができることです。急な予約にも対応いただけます。

 

昼:11時30分~LO13時30分

夜:17時00分~LO21時30分

定休日 不定休

個室4室・1名様から12名様(南店は最大40名)までご利用可

カウンター4席

 

新門荘

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新門荘は、祇園白川に位置する旅館です。旅館といっても、食事だけのプランや舞妓とお座敷体験を楽しむ「舞妓と京の雅プラン」など、多種多様なサービスが人気です。

 

人気の「舞妓と京の雅プラン」の料金体系は、

2名の利用で32,000円(税抜き、夕食代+舞妓さんのお花代)となっており、人数に応じて、一人あたりの料金が安くなっていく形になります。

舞妓在席が60分ということから、料金は他の「舞妓お座敷体験」と比べて比較的低めの設定になっております。

周辺には、鴨川・花見小路などが位置しており、その観光のあとのお座敷体験としておすすめです。

 

・時間:17:30~21:00

・定休日:不定休

 

八坂通り 燕楽(お座敷体験宴)

 

八坂通りの「燕楽」は八坂通りにあり、祇園から徒歩5分です。おでんや季節の食材を使ったお料理が中心で、生麩や湯葉など京都らしい食材が味わえます。

コース料理を堪能しながら舞妓さんとお座敷遊びが体験できる「お座敷体験プラン 宴-UTAGE-」を楽しめます。

料金は4名以上のご利用でお1人様25,000円(税込)で、3名様は35,000円(税込)、2名様なら39,000円(税込)です。コース料理と飲み放題が含まれているため、大変お得なプランです。

また、地方さんを呼ばなくてもお座敷遊びができるので、一般的なお座敷体験よりも非常に安く、しかも料金体系が明瞭なので安心して楽しめます。

一見さんでも参加が可能で、会食・接待での利用が人気です。写真や動画の撮影も自由にでき、京都での思い出もしっかり残すことができます。

11時から20時の間で好きな時間帯を選べるため、接待などの前後の予定に合わせて予約することができます。

清水寺や建仁寺の南門に近く、最寄り駅の京阪電鉄本線「祇園四条駅」から徒歩約10分、「清水五条駅」からは徒歩約11分と好アクセスです。

・定休日:なし

・営業時間:11:00〜20:00(お座敷体験)

・席数:最大24名様、個室あり

 

「八坂通り 燕楽」でお座敷体験を楽しむなら

お座敷体験をする前に京都花街の知識を身に付けよう!

 基本的には、舞妓さんは接客のプロですので、初めてのお客様で、どうやって接すれば良いかわからない方にも、丁寧に優しくお座敷のいろはを教えてくれます。舞妓さんの性格や年次にもよりますが、少なくとも8割以上にお客様は「楽しかった」といって、初めてのお座敷体験を満足されるものです。

 

※中には店出ししてすぐの子の場合は、舞妓さんも緊張して、お客様も緊張するといったケースもたまにありますが・・・

 

 しかし、花街や芸舞妓さんについての知識、そしてお座敷体験の内容を理解してから参加すると、更に楽しんで参加することができます。この章では、抑えておきたい舞妓知識を紹介します。

舞妓さんとは?

 舞妓さんは、芸妓さんとは異なり年齢制限があり、20歳くらいまでです。ただし、明確な年齢の基準は無く、顔がおぼこい為に、20歳を超えても舞妓さんの人もいれば、大人な顔立ちの為、20歳になる前に襟替えをする人もいます。芸の技術やコミュニケーション能力も襟替えの為の重要な要素ですが、顔立ちがおぼこいか大人っぽいかというのも1つの要素になってくるようです。
 舞妓さんは、地毛結いにした髪に季節ごとに変わる花かんざしをさし、赤っぽい襟と華やかでかわいらしさがある振袖に「だらりの帯」を身に着け、「おこぼ」と呼ばれる履物を履いています。舞妓さんが締めている「だらりの帯」は、5〜6メートル位の長さがあり、帯の先端を足首まで垂れ下げています。「おぼこ」は、高さが10センチ位ある「ぽっくり」のような丸下駄です。

このおぼこですが、履いているのは想像以上に大変です。おぼこで歩いたり立ったりすると足に負担が結構かかります。
私が知っている舞妓さんで、以前、イベントの受付をしていたそうなのですが、おこぼを履きながら約5時間、受付の前に立ちっぱなしだったみたいで、足が棒になったと言っていました。
そのイベントの後に、「ご飯食べ」に連れて行ってあげようとお客様から言われたみたいですが、足が辛すぎてそのお誘いは断ったみたいです。
 
 舞妓さんの多くは、中学を卒業したばかりの16才から17歳位です。
舞妓さんになるためには、最初に「置屋」で約1年位の「仕込み」と呼ばれる修業をするので、この修業に耐え、花街のしきたりを無理なく受けいれることが求められます。
この修業期間中は、京舞や三味線のお稽古をしたり、出身地の方言を直して京言葉を覚えたりします。
舞妓さんは地方出身の方が多く、この京言葉を覚えるのが意外に難しく、少しでも間違った言葉使いやイントネーションを出すとおねいさんからすぐに注意があるみたいです。  
 そしてこの修業後、舞妓さんとしてデビューする「店出し」の日を迎えます。しかしながら、舞妓さんになるための修業が終わっても舞妓さんとしてデビューしないで進学、結婚や別の仕事に就職したりすることも人もいます。
 一般的に舞妓さんは、「店出し」をしてから6年半の期間、置屋に住み込んで無給の奉公をします。舞妓さんにお給料は支払われないですが、生活費、高価な着物や装飾品、着付けや髪結い、日舞や三味線などのお稽古代などのすべての必要経費は、所属している置屋が負担します。
 ここ最近の舞妓さんの数はピーク時から比べると減少していますが、毎年置屋さんに入る舞妓さんの数は増減があります。景気にも左右されるそうで、景気が良い時期は少なく、景気が悪いと舞妓さん希望の人も多くなるみたいです。

芸妓さんとは?

 芸妓さんは、舞妓さんのように年齢制限はないです。
 芸妓さんは、舞妓さんより大人っぽい感じがする黒や無地の着物を身に着けています。舞妓さんのように地毛ではなく、基本的に髪はかつらで華やかなかんざしなどは付けないです。
妓さんになるとかつらをかぶりますので、ようやく地毛を結わなくてもよくなります。舞妓さんの間に24時間・寝る間もずっと地毛で結っていたこともあり、芸姑さんになるころにはつむじらへんの周りの髪が抜けていることもあるそうです。 
 
 芸妓さんは、舞妓さんの修業期間が終わり20才前後になると、「襟替え」の儀式をして芸妓さんとしてデビューします。芸妓さんの襟は、白です。
 最初の約3年半は住込みの芸妓さんとして、置屋に奉公します。そして23才位になると、芸妓さんの奉公期間が終わりますが、それまでは舞妓さんと同じように無給です。
しかし、奉公期間が終ると所属している置屋から独立して、自前の芸妓さんとして働くことができます。その際は、置屋から芸妓として必要な着物やかんざしなどの装飾品が贈られます。
 基本的に芸妓である限り結婚はできません。結婚する時は、この世界を引退する必要があります。芸舞妓さんが暮らす置屋には女性しか住んでいません。
 

地方さんとは?

 地方さんは、お座敷の宴で長唄や三味線を担当します。また、地方さんは芸舞妓さんのように髪を結わず、芸舞妓さんより地味な着物を着ています。
 地方さんは芸舞妓さんと比べてあまり目立たない存在ですが、芸舞妓さんを支える重要な役割を担っています。
 

体験でできること

「お座敷体験」で出来ることは、お料理やお酒等を楽しみながら芸舞妓さんの演舞鑑賞、歓談、写真撮影、お座敷遊びなどです。
 演舞鑑賞では、日々歌舞練場で練習を重ねる踊りの芸を芸舞妓さんが披露してくれます。芸舞妓さんによって踊りのタイプや上手さに差があり、本当に目が肥えたお客様は、その踊りの良し悪しがわかります。この踊りの最中は、食事をとる手や飲み物を飲むのは控え、じっくり鑑賞するのがマナーです。
 舞妓さんとの歓談では、普段聞くことができないことを気軽に質問することができます。
例えば、舞妓さんのお休みの日の過ごし方など、普段聞くことができないことを気軽に尋ねることができるので、意外と舞妓さんが身近に感じられます。
舞妓さんもお休みの日にはテレビも見ますし、旬の芸能人の顔や名前にも詳しい舞妓さんもいます。
以前私も、タレントの○○さんに似てますね。と舞妓さんに言われ、芸能人の名前を知っていていることに驚いていました。
 お座敷体験では写真撮影もできます。舞妓さんの写真や、舞妓さんと一緒に写っている記念撮影をインスタグラムやフェイスブックに投稿することももちろん可能です。
 「お座敷体験」には、「お座敷遊び」が含まれています。
この「お座敷遊び」は、舞妓さんと一緒に楽しむゲームことです。一般的に「お座敷体験」が始まってから最初の40〜50分位はお料理とお酒を楽しみ、続いて舞妓さんの踊りなどの伝統的な芸事を鑑賞した後に「お座敷遊び」の「とらとら」や「金毘羅船々」などのゲームを三味線の調べに合わせて楽しみます。

お座敷遊びの「とらとら」と「金毘羅船々」

「お座敷遊び」には、いくつかの種類がありますが、「とらとら」と「金毘羅船々」は、その中でも代表的なお座敷遊びです。
 
 「お座敷遊び」の「とらとら」は、じゃんけんのグー、チョキ、パーと同じように「三すくみ」によって勝負が決まる近松門左衛門の浄瑠璃「国性爺合戦」から生まれた「挙遊び」ですこのお座敷遊びは、最初に参加する二人が互いに見えないように衝立を挟んで両側に並び、槍でつく「和唐内」(わとうない)、四つん這いの「虎」、杖をつく「お婆さん」の3つのジェスチャーポーズによって、じゃんけんのように勝負をします。
この2人は、それぞれがジェスチャーしているポーズを互いに見ることができないので、お座敷にいる人たちの反応や表情を見ながら相手がしているポーズを想像します。それぞれが想像していたポーズが当たったり、外れたりしたり、面白かったりすることが、この遊びの楽しみ方の一つです。
 
 とらとらを動画で紹介します。動画で見てもらうとイメージがつきやすいかと思います。
  一方、「金毘羅船々」は、この歌や三味線に合わせながら台の上に置かれた徳利の「はかま」を芸舞妓さんと取り合う遊びです。
この遊び方は、芸舞妓さんと台を挟んで向き合って座り、お互いの手を交互にはかまの上に乗せて、前後に手を出して遊びます。手を出した時にはかまは取っても良いですが、次に手を出す時は、このはかまを戻します。
はかまが台の上に置かれている時は「パー」を出してはかまの上に手を乗せますが、相手の方がはかまを取ってしまった場合は、台の上に「グー」を乗せます。この動作を早く行って間違った方が、この遊びの負けです。
この遊びのルールは簡単ですが、歌が三味線の演奏に合わせて早くなってくると、段々と難しくなってきます。
 金毘羅船々も動画で見てもらった方がイメージがつきやすいかと思います。
 
「とらとら」を楽しむポイントは、お座敷にいる人たちの反応を的確に把握することです。
また、「金毘羅船々」は、「グー」と「パー」を間違えて出さないことです。
京都の「お座敷遊び」で負けた場合は、無理をしない程度にお酒等を「飲む」ルールがありますが、芸舞妓さんと一緒に伝統的な慣わしに従ってこれらのお座敷遊びを楽しむことが一番のルールではないでしょうか。

お座敷体験は女性も楽しめる?男性だけの遊びでは無い。

 京都の「お座敷体験」は、女性でも充分に楽しむことができるので、男性だけの遊びでは無いです。また、お酒があまり飲めない女性でも参加することができ、芸舞妓さんたちと女性同士の会話を楽しむこともできます。
 今まで「お座敷遊び」は男性だけの遊びと思っていた考えは、時代と共に変わってきていまるので最近は、「お座敷遊び」に参加している女性だけのグループも増えています。
このプランに参加する女性は、専業主婦、キャリアウーマン、日本の伝統文化に興味を持っている女性など、様々です。
 この背景には、今まで女性には無縁の世界だと思っていた京都の「お座敷体験」がお手頃料金で気軽に楽しめるお店が増えてきたことです。
これら体験プランは、男性よりむしろ女性の方が多く楽しむことができる内容が含まれていることではないでしょうか。

初めてお座敷体験をする時の注意事項。これだけは気をつけよう!

最低のマナーを守って参加することが、お座敷体験をする際の基本です。これだけは気をつけるべき注意事項は3つあります。
 最初の注意事項は、服装です。
初めて「お座敷体験」に参加する場合は、カジュアルな格好でも良いですが、例え観光客であっても出来るだけ正装をして参加した方が良いです。
また、素足でお座敷にあがることはマナー違反なので、靴下を履きます。その際、靴下に穴が開いていないか、事前にチェックをすることが大事です。さらにお座敷の敷居や畳の縁などを踏まないことも基本的なマナーです。
 2つ目は、芸舞妓さんの着物に触れないことです。芸舞妓さんが身に着けている着物やや装飾品は高価なので、触れないことです。
 3つ目は、舞妓さんは、まだ、未成年なので、舞妓さんにお酒を飲ますことはいけないことです。
 

京都で「お座敷体験」をしてみては?

 京都で芸舞妓さんを見かけたり、すれ違ったりしただけも気持ちがうれしくなります。

敷居が高いと思っていた京都の「お座敷遊び」ですが、最近ではお手頃料金で一般の観光客や外国人、そして女性でも気軽に楽しむことができる「お座敷体験」サービスを提供しているお店も増えてきたので、“ちょっと贅沢でおしゃれな”「お座敷遊び」を一度体験してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

京都で忘れられない体験をするなら

今回はお座敷遊びについて紹介しました。

当社イベント「お座敷体験プラン 宴-UTAGE-」では、シンプルな料金体系での舞妓お座敷体験を提供しています。

このイベントでは、

京都の祇園にある「八坂通り 燕楽」にて、美味しいコース料理を囲みながら舞妓さんの演舞を見ることができます。
また、舞妓さんとの歓談の時間や、舞妓遊びのお時間もございます。

舞妓さんと一緒に優雅で楽しい特別な時間を過ごして見ませんか?