【保存版】京都に行ったら必ず訪れたい京漬物店5選
永井 雄一
京都の観光について内部の京都人だからこそ知っている情報を分かりやすく発信します。地元のエキスパートだからこその皆さんが知らない京都の中身を分かりやすく解説していきます。
京都大学大学院 経営管理 修了
同志社大学 商学研究科博士課程
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鴨川などの水資源が豊富な京都では、独自の魅力あふれる京野菜の栽培が盛んに行われてきました。その京野菜を利用して古くから発展してきた「京漬物」は、京都の定番のお土産として人気を誇っています。
老舗の京漬物店が軒を連ねるなか、季節に合わせて数え切れない種類の京漬物が店頭に並んでおり、どこで何を選べばいいのか悩んでしまう人も多いことでしょう。
そこでここでは、代表的な京漬物とともに、京都を訪れた際にはぜひ立ち寄りたい京漬物の名店、京漬物のランチを楽しめるお店をご紹介します。
目次
知っておきたい京都の三大漬物とは?
京都には美味しいお漬物がたくさんありますが、中でも「京都の三大漬物」と呼ばれているのが「柴漬け」「千枚漬」」「すぐき」です。京都府の「京もの伝統食品」の指定を受けています。
京都は周辺に海がない土地柄のため、食べ物の保存技術が発達し、昔から漬物作りが盛んに行われてきました。今でも京都の人々にとって、お漬物は欠かせない存在です。
そんな「京都の三大漬物」を詳しく紹介します。
1.柴漬け
柴漬けとは、赤紫蘇の葉を茄子とともに樽の中で塩漬けにし、乳酸菌の力を利用して1年間をかけて発酵させたものです。古くから盛んに赤紫蘇が栽培されてきた、京都市左京区郊外の大原の名産品として有名です。
現在は、お酢を使って作られることも多いですが、熟成に1年かかる伝統的な製法で作られた柴漬けは、「生柴漬け」と呼ばれています。
見た目は鮮やかな赤紫色で、さわやかな酸味が癖になる味です。乳酸菌による健康効果が期待される食品としても、近年改めて注目を集めています。
2.千枚漬け
京漬物といえば、真っ白な千枚漬けを真っ先に思い浮かべる人は多いことでしょう。
製造方法は、京野菜の「聖護院かぶら」を薄くスライスして塩漬けにし、水分を切ってから壬生菜と昆布と一緒に漬けます。昆布の深いうまみがよく出ていながらも、あっさりとしたさわやかな味わいが特徴です。
千枚漬けは、長期保存を目的に作られた京漬物ではなく、シャキシャキとした聖護院かぶらの歯ごたえを残した浅漬けであり、「京漬物のお刺身」とも言われています。
3. すぐき
すぐきは「酢茎」とも書かれる蕪の一種の京野菜であり、一説には桃山時代から上賀茂神社の社家で栽培が始まったとされています。京都では、「すぐき」といえば、京野菜のみならず京漬物としての「すぐき」を指していることが多いです。冬を代表する京漬物です。
すぐきは肉厚な葉も含めてまるごと、塩のみで樽の中で漬け込みます。樽の中には、長年住み着いている乳酸菌が豊富に存在し、その発酵作用により生まれる味わい深い酸味が特徴です。
余談ですが、乳酸菌の一種である「ラブレ菌」は、京都パストゥール研究所の岸田網太郎博士によって、すぐき漬けから発見されたものであることは有名です。
京都に行ったら必ず訪れたい京漬物の名店5選
京都には京漬物のお店がたくさんあります。ここではお土産にもおすすめの名店を紹介します。
土井志ば漬本舗
明治34年(1901年)に大原で創業。100余年にわたって受け継がれてきた、乳酸菌による発酵技術によって、風味豊かに仕上がった「志ば漬」を手に入れることができます。
低塩仕込みで、合成着色料や保存料を一切使用せず、自然の素材の味を最大限に生かした製法で作られる京漬物は、土井志ば漬本舗にしか出せない味といえるでしょう。
大藤
慶応元年(1865年)創業、千枚漬け発祥の京漬物店として知られる老舗です。
京都御所の料理人であった初代が考案したのが千枚漬けの始まりであり、その白く美しい見た目からも、宮中で大変喜ばれたといわれています。いまや千枚漬けは全国的にもポピュラーな漬物ですが、上品かつ深い味わいは大藤にしか出せない味として愛されつづけています。
京都市内中心部、麩屋町に本店を構えているので、観光ルートに組み込んで訪れやすいお店です。
京都なり田
文化元年(1804)年に創業し、300年以上にわたり、上賀茂の地ですぐきを作り続けてきた老舗です。「ちりめんすぐき」や、醤油で味付けした「きざみすぐき」、すぐき漬け独特の酸味が苦手な人におすすめできる、大根と合わせた「醗酵づくし」など、すぐき漬けの種類が豊富です。
赤尾屋
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元禄12年(1699年)創業、宮内省御用達も務めた老舗中の老舗である京漬物店です。何といっても素材にこだわり、四季折々で選び抜いた野菜を使用して、数多くのオリジナル京漬物を生み出しています。
ゴボウを京白味噌と信州味噌で漬け込んだ「しゃら味」や、ほんのりとワインが香る「ワイン茄子」は、赤尾屋でしか味わえない逸品です。
打田漬物
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昭和15年(1940年)創業、「京の台所」として知られる錦市場に店舗を構える打田漬物は、素材にこだわり、契約農家からの仕入れを早い時期に開始した京漬物店です。
錦市場の雰囲気を楽しみながら、味見をして納得のいく一品を選ぶことができるのが特徴です。定番の京漬物はもちろんのこと、四季折々の限定品も見逃せません。
京漬物のランチを楽しめるお店
せっかく京都に来たなら京漬物を堪能したいと思っている方必見!本格京漬物が食べ放題のお店を紹介します。
竈炊き立てごはん 土井 京都駅八条口店
先程紹介した、京都で有名な漬物専門店「土井志ば漬本舗」が展開する「竈炊き立てごはん 土井」。
大原に本店を構え、祇園店、八条口店の3店舗で営業をしています。なかでも、回転が速く予約不要の京都駅八条口店がおすすめです。
御膳を注文すると必ず漬物のビュッフェが付いているので、京漬物を思う存分に楽しめます。また店内では京漬物の販売もしているので、実際に食べてみて美味しかった京漬物は買って帰ることもできます。
阿古屋茶屋
八坂神社や高台寺、清水寺のほど近くにある「阿古屋茶屋(あこやちゃや)」。バイキング形式でお茶漬けを楽しめるお店です。
阿古屋茶屋がおすすめの理由は、他ではお目にかかれない変わり種のお漬物の多さです。エリンギ・パプリカ・とうもろこし・じゃがいも・長芋わさび・ごぼう・壬生菜など、色とりどりのお漬物が並びます。サラダバー感覚でさまざまな京漬物を楽しめますよ。
人気店なので開店前から行列ができていることも多いです。時間に余裕をもって行ってくださいね。
漬物ダイニング柴常
二条城の少し北の街道沿いにある漬物バイキングのお店「漬物ダイニング柴常」。素材にこだわった添加調味料の少ないお漬物が評判です。
以前は料亭に納品していたため、家庭の食卓に柴常のお漬物が並ぶことはほとんどありませんでした。ここではそんな柴常のお漬物をバイキング形式で味わえます。
おすすめは漬物・ご飯・お粥・みそ汁がセットになった「漬物バイキング」。お漬物の種類は20種類以上で、塩分控えめなのでついつい食べすぎてしまいます。
まとめ
京漬物は、知人にプレゼントをすると大変喜ばれるのはもちろんのこと、自分自身のためにも絶対に手に入れたい京都のお土産です。京漬物があると、毎日の食卓が豊かになり、ご飯を食べるのが一層楽しみになります。
京都を訪れた際には、ぜひ四季折々の京漬物を手に入れて季節を感じたり、お気に入りの一品を見つけたりしてはいかがでしょうか。
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京都大学大学院 経営管理 修了
同志社大学 商学研究科博士課程