巷で話題のギオンコーナーに行ってきました!
永井 雄一
京都の観光について内部の京都人だからこそ知っている情報を分かりやすく発信します。地元のエキスパートだからこその皆さんが知らない京都の中身を分かりやすく解説していきます。
京都大学大学院 経営管理 修了
同志社大学 商学研究科博士課程
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こんにちは、永井です。
先日、私は花見小路にあるギオンコーナーに行ってまいりました。
祇園コーナーとは、舞妓さんによる舞いや雅楽・能・狂言など、日本の伝統文化が1時間で鑑賞できるスポットです。
この記事では、その面白さをぜひシェアさせていただければと思います。
普段、「一見さんおこしやす 舞妓お座敷プラン」を主催している私にとっても新鮮な発見が数多くある時間でした。
目次
ギオンコーナーとは
ギオンコーナーとは、そもそも何なのか?
ギオンコーナーとは?
祇園コーナーとは、京都・祇園の中心、花見小路にある祇園甲部歌舞練場の隣の「弥栄会館( やさかかいかん)」に位置した、日本文化を鑑賞できるスポットです。
日本人はもとより、外国人観光客にも人気の国際色豊かな名所です。
茶道、箏の演奏・華道、雅楽・能、狂言、舞妓踊りの7つの伝統芸能を約1時間で鑑賞します。
開催時間は?
基本的には毎日 午後6時~、午後7時~の二部制で開催しています。
ただし、12月から3月第2週目までは金・土・日・祝のみの開催となっており、注意が必要です。
所要時間は約1時間です。
※2021年9月現在、新型コロナウイルス感染拡大防止及びお客様の安全を考慮し通常公演は休止中です。
料金は?
料金体系は、以下のようになっており、われわれ日本人は大人3,150円(税込)でした。
個人的に驚いたのは、外国人と日本人の料金が異なることでした。
外国人観光客をもっと呼び込むための工夫の一つなのかもしれませんね。
ちなみに20名以上の団体客になると、一人2,700円でした。
チケットの取り方は?
20名以上の団体のお客様であれば予約ができます。個人の場合は予約ができないので、並んでチケットを取る必要があります。
混み具合にもよりますが、おおよそ開演20分前に行けば、前の方の席を取ることができるでしょう。私は、開演10分前に行きましたが、なんとか前の席を取ることができました。
演目の紹介
では、種目ごとに見て見ましょう。
茶道
初めは、茶道からです。しっかりアナウンスが入るので、わかりやすいです。
アナウンスでは、茶道を「ちゃどう」と呼んでいました。私は、「さどう」と思っていたのですが、正確には、「ちゃどう」と呼ぶみたいです。
知っているはずの日本文化でも、知らないことがまだまだありますね。
華道&箏の演奏
ここでは、箏の演奏をバックミュージュックとしながら、華道の実演が行われます。
大きな作品を慣れた手つきで創り上げる姿は圧巻でした。
作品の完成後、後片付けの時間があるのですが、その都度、礼をしていたのが印象的でした。
一連の所作全てが「華道」なのですね。
雅楽&能
ここでは前の種目のように、雅楽の演奏をバックに、能の実演が行われます。
雅楽音楽に心が澄むような感覚とともに、目の前では迫力ある能を堪能できます。私は、前の方の席に座っていたのですが、能の「踏み込む」動作がによる舞台の振動がこちらまで伝わってきました。迫力満点でした。
狂言
次は、狂言です。
話の内容はネタバレになるので伏せておきますが、大声で会話をする部分、言葉を発せず視覚的に観客に訴えかける部分、そして最後にオチ。この一連の流れの所々に観客を引き込む工夫が凝らされています。
言語がわからないであろう外国人の方にも笑いが生まれていたのは、印象的でした。
舞妓踊り
普段舞妓お座敷体験を提供している側として、一番興味があったパートです。
このために来たと言っても過言ではありません。
大きな舞台で舞妓さんが一人で舞いを披露するという形式です。
二曲を約10分ほどで踊ります。
由緒ある祇園甲部の舞妓による井上流の演技はまさに優雅そのもの。いつまでも見とれていたい気分になりました。
舞妓さんとの記念撮影
最後に記念撮影の時間があり、非常に良いなと思いました。
当社の「 一見さんおこしやす 舞妓お座敷プラン」でも提供していますが、舞妓さんとの写真撮影は、それだけで思い出になるものです。私永井もとっていただきました。
お土産コーナー
会場を出ると、たくさんのお土産が売られていました。
扇や、うちわ、焼き物などの伝統工芸品に、舞妓さんの絵などが書かれているものが多かったです。
特に売れ筋は、ハンカチみたいです。意外でした。
全体の感想
1時間で、日本の伝統文化を総ざらいできるのは、京都の数あるアクティビティの中でもここ「ギオンコーナー」ぐらいではないでしょうか。
そういう意味で素晴らしいと感じました。
約3000円という料金に対しては、破格ではないかと感じます。
ただ、ある程度、日本文化に精通しているあるいはもっと深い体験をしたいという方にとっては、物足りなさは否定できません。
外国人向けの部分が多いと感じました。実際に来場者の8割が外国人でした。
とはいえ、私にとっても知らないこと・初めての経験の連続で、満足のいくものでした。
個人的な見どころ
個人的な見どころは、雅楽をバックミュージックにしながらの能の演舞です。
京都在住の私でも、雅楽を聴いたのは初めてでしたし、何より目の前で繰り広げられる能の舞は迫力満点でした。
京都においても、雅楽・能は、意外と開催している場所・機会がなく、3,000円というリーズナブルな値段で、鑑賞できる点でギオンコーナーはおすすめです。
ギオンコーナーの注意点は?
私自身非常に祇園コーナーには満足しているのですが、ここであえて注意点をあげて見ます。
・個人での予約ができない
・お客さんの大半が外国人なので、演出の所々が外国人に合わせたものになっている。
・1時間で7種目という形式上、各演目を深く体験することはできない。
以上の3点であると感じます。
すでに申し上げましたが、個人の予約ができないので、良い席を取るために少し急ぐ必要があります。
また、全体的に英語のアナウンスが多かったり、演目のそれぞれが、日本語をできるだけ使わない、視覚的・聴覚的に訴えかけるような仕様になっているので、われわれ日本人からすればやや退屈な部分も否めません。
最後に、1時間で7種目という形式上、各々の演目が表面的な感はやや否めないところもあります。もともと日本の伝統芸能にある程度知識・経験があるという方には向いていないと個人的には感じるところです。
「弥栄会館」を改修し、「帝国ホテル 京都祇園」が2026年春オープン予定
帝国ホテルは2021年5月12日付けのニュースリリースで、かねてより検討していた国の有形登録文化財「弥栄会館」を活用した新規ホテルの開業計画について、実施を決定したと発表しました。
同会館の所有者である八坂女紅場学園と検討・協議を進めることで基本合意したと発表。新ホテルの計画は2019年から検討・協議が進められていました。
開業は2026年春の予定で、祇園に本格的な高級ホテルが進出するのは初めてです。
「弥栄会館」を継承する本棟の建設にあたっては、屋根形状、外壁位置など会館を象徴するシルエットを守りつつ、既存躯体の保存や建材の再利用で可能な限り建物を引き継ぐ計画です。
上7階、地下2階(高さ31.50m)に客室約60室。付帯施設として、レストランやバー、フィットネスジムなども併設されます。
本物の舞妓さんと「お座敷体験」をしてみませんか。
京都のお茶屋さんは、「一見さんお断り」や「料金は言い値」などと言われているのでわかりにくく、「お座敷遊び」も敷居が高いイメージがあります。その一方で、気軽に体験できるお座敷体験。せっかく京都に旅行するのなら、お座敷を体験してみてはいかがでしょうか。
私がおすすめさせていただくのは「一見さんおこしやす 舞妓あそびプラン」です。
やはり魅力は、料金体系のシンプルさと自分の観光の予定に合わせて予約ができる点。
「お座敷遊びは料金の言い値で怖い」という懸念がある方、「その日は観光で回るところがたくさんあり予定に合わせて体験したい」という方には特におすすめです。
京都の観光について内部の京都人だからこそ知っている情報を分かりやすく発信します。地元のエキスパートだからこその皆さんが知らない京都の中身を分かりやすく解説していきます。
京都大学大学院 経営管理 修了
同志社大学 商学研究科博士課程