1. 古都の中心、京都御所の魅力に迫る

古都の中心、京都御所の魅力に迫る

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永井 雄一

京都の観光について内部の京都人だからこそ知っている情報を分かりやすく発信しています。なかなか知らない京都の中身を分かりやすく解説していきます。

京都大学大学院 経営管理 修了

同志社大学 商学研究科博士課程在籍

京都市の中心部に位置し、古都京都の心臓とも言える京都御所。これまで歴代の天皇が居住し、政治を取り仕切った場所でもあります。

今もなお歴史が息づく京都御所は、京都観光する際にぜひ訪れたい場所です。でも行き方や拝観料、見学できる時間など、分からないこともありますよね。

そこで今回は、京都御所までの行き方やどんな歴史があるのかを始め、京都御所周辺でオススメの場所などもご紹介します。

京都御所までのアクセスや拝観料

京都御所を観光する際、見学できる時期や拝観料などを気にされる方も多いでしょう。アクセスや開館時間などを詳しくご紹介します。 

所在地

京都御所は京都市中心部の北部にあります。二条城や平安神宮がある二条通りよりも更に北に位置しています。

住所:京都府京都市上京区京都御苑3

電話:075-211-1215(宮内庁京都事務所参観係)

アクセス

地下鉄であれば、南北を通る地下鉄烏丸線で行くことができます。今出川駅から徒歩5分ほどです。

市バスも出ており、烏丸今出川で下車したら5分ほど歩きます。

 

・四条河原町から:京都市営バス51、59系統

・金閣寺から:京都市営バス59、102系統

 

有名観光地からでも行きやすく、地下鉄でも市バスでも徒歩約5分で京都御所に着くため、便利です。京都駅から行くのであれば、市バスよりも本数や乗車定員の多い地下鉄の方がオススメですよ。

駐車場の有無

京都御所の周辺には、2ヶ所駐車場があります。2ヶ所とも駐車場の料金は3時間まで500円、以後1時間ごとに100円かかります。バス(高さ2.3m以上の車両)を利用する場合は、3時間まで1,300円、以後1時間ごとに200円かかります。

 

葵祭や時代祭、京都御所の特別公開時には、「出水臨時駐車場」「今出川臨時駐車場」も設けています。臨時駐車場と中立売駐車場は右折禁止のため、注意してください。

 

清和院駐車場

京都御所の東、寺町通側にあります。駐車場から歩いてすぐの所に清和院御門があり、京都御所まで歩いて約10分です。

 

 ・利用時間:8:40〜20:00(20:00以降は閉鎖)

 ・駐車可能台数:乗用車80台

 

中立売駐車場

京都御所の西、烏丸通側にあります。京都御所まで徒歩3分ほどなので、年配の方や足が不自由な方は中立売駐車場の利用がオススメです。

 

 ・利用時間:7:40〜19:30(出場は24時間可能)

 ・駐車可能台数:乗用車162台(※平成30年12月までは大幅に減少)

 

※平成29年10月16日〜平成30年12月まで、中立売地区の再整備のため工事中です。バスの最大駐車台数は9台、乗用車は79台ですが、バスの駐車状況により乗用車駐車台数は減少します。

 

また、工事期間中は中立売御門の出入口は閉鎖されています。200m南の蛤御門が出入り口で、右折では進入できません。左折のみの出入りとなるので、注意してください。

 

※詳細は国民公園協会京都御苑のHPやお問合せにてご確認ください。

(一財)国民公園協会京都御苑 075-211-6364

見学期間は?

京都御所は通年見学することができます。ただし、月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日〜1月4日)は、行事などが実施される日は休みです。

以前は毎年春と秋の一般公開以外は、事前に申し込まなければ見学できませんでした。現在は時期問わず、事前申し込みは不要です。休みの日を除き通年見学できるので、気軽に行ける機会が増えて嬉しいですね。

拝観・開館時間

月によって開館時間が変わります。午後に京都御所への訪問を考えている方は、最終退出時間に注意しましょう。

・9月と3月  9:00〜15:50(最終退出:16:30) 

・10月〜2月 9:00〜15:20(最終退出:16:00)

・4月〜8月  9:00〜16:20(最終退出:17:00)

公開イベント

京都御所では通常の一般公開とは別に、特別公開を行なっています。2017年では11月1日〜5日に秋の特別イベントを開催し、通常は非公開になっている調度品などが展示されました。

通年公開では通ることができない、かつて皇族が出入りしていた門を入場門としました。滅多に見ることのできない、雅楽や蹴鞠の実演もありました。今後のイベントに関しては、宮内庁 京都御所施設案内HPでの情報をお待ちください。

拝観料は?

無料で拝観することができます。気軽に拝観できるので、京都に来られたらぜひ観光してみてください。

もう一度復習!そもそも京都御所とはどんな場所?

京都御所は天皇が住まわれており、政治の中心とも言える場所でした。しかしどのような歴史があるのか、詳しくは知らないという方も多いでしょう。ご存知の方も、もう一度復習しましょう。

京都御所の歴史

京都御所は、794年に桓武天皇が都をうつしてから明治初期までの約1,000年の間、天皇が居住されていた所です。焼失を繰り返しており、織田信長や豊臣秀吉などその時代の権力者によりその都度再建されてきました。

1788年(天明8年)の大火で焼失した際は、老中の松平定信に再建が命じられました。その際「大内裏図考証」を元に承明門、清涼殿などを平安時代の形式で復元。1854年(安政元年)にも焼失しましたが、翌年1855年(安政2年)に造営され、現在もその姿を留めています。

現在の役割

京都御所は1000年近く政治の中心として様々な公務などが行われた、歴史的価値の高い場所です。京都には寺社仏閣やお城などたくさんの建造物がありますが、政治や時代の移り変わりを見守ってきた京都御所は、違った魅力があるとも言えます。

何度か焼失しましたが、現在の京都御所の建物は1855年に造営されたものです。幕末期の建造物が現在もそのまま残っており歴史も詰まった京都御所は、一見の価値があります。

京都御所を囲む京都御苑も含めて、憩いの場として利用されています。

 

参考元:

・宮内庁 京都御所

http://www.kunaicho.go.jp/about/shisetsu/kyoto/kyoto.html

・環境省 御苑案内図(京都御所)

https://www.env.go.jp/garden/kyotogyoen/2_guide/map2_gosyo.html

・京都市 内裏から京都御所へ

https://www2.city.kyoto.lg.jp/somu/rekishi/fm/nenpyou/htmlsheet/bunka07.html

京都御所の見どころは?

京都御所の敷地は東西に254m、南北に453mあります。京都御苑という大変広い公園の中にあり、京都御所の敷地内には多くの建物と庭園が残っています。

紫宸殿(ししんでん)

京都御所で一際大きい建物である紫宸殿は、天皇の即位式などの重要な儀式が行われてきた場所です。中央には天皇の御座「高御座(たかみくら)」、東には皇后の御座「御帳台(みちょうだい)」が置かれています。

中央階段の東には「左近(さこん)の桜」、西に「右近(うこん)の橘」が植えられており、前方には白砂の南庭(だんてい)が広がっています。桜は3月下旬〜4月下旬、橘は5〜6月頃に花が咲き、見頃を迎えます。桜や橘とマッチした紫宸殿が見られる春は、観光するのにオススメの季節です。

諸大夫の間(しょだいぶのま)

諸大夫の間は京都御所に呼ばれた方々が控える間として使用され、身分ごとに控える部屋が決まっていました。格の高い順に「虎の間」「鶴の間」「桜の間」と呼ばれる3室が東から並びます。間の名称は襖に描かれた絵にちなみ付けられ、墨だけで描かれています。

虎は岸岱(がんたい)、鶴は狩野永岳(かのうえいがく)、桜は原在照(はらざいしょう)が描きました。ガラス越しに、部屋の様子や襖に描かれた絵を見ることができます。京都御所では必見の場所の1つです。

御池庭(おいけにわ)

御池庭は大きな池を中心とした、回遊式庭園です。右手に欅橋(けやきばし)、対岸には立派な松を始めとした樹木が植えられています。春には桜、秋には紅葉も色づき、季節ごとに景色が移り変わるのが魅力的な庭園です。

太陽の高さや季節によって木漏れ日も変わってきますし、晴れた日は池に映る樹木も一段とキレイです。歩きながら美しい自然を見ることができ、きっと心を奪われるはずですよ。

京都御所で手に入るお土産・中の食事

京都御所限定のお土産や、敷地内でいただくことができる食事をご紹介します。

お土産

御所せんべい 850円(10袋入り) 1,250円(15袋入り)

御所の名が付けられたせんべいで、菊の紋と紫宸殿の焼印があります。柔らかくサクッとした食感で、ほんのり甘く、お土産にもピッタリです。京都御苑限定の商品です。

菊華仙 1,100円(9枚入り) 2,200円(18枚入り)

砂糖醤油の蜜が引かれ、表には菊花紋の焼印、裏には金箔が貼ってあるせんべいです。こちらも京都御所限定の商品で、箱にも菊花紋が記されています。天皇の居住地であった京都御所のお土産として、喜ばれるでしょう。

食事

だし巻き玉子ドッグ 500円

だし巻き玉子とソーセージを巻いた、ボリューミーなホットドッグです。京都では、だし巻き玉子も名物の1つ。京都御所や京都御苑を歩き回って小腹が空いた時にぜひ。

だし入り卵のオムカレーライス 780円

だし入り卵が乗ったオムライスに、自家製のビーフカレーを合わせた一品。深いコクのカレーと、だしを使った卵がマッチしています。お昼にぜひ召し上がってみてください。

 

どちらも中立売南休憩所で召し上がれます。

 

※なお、中立売北休憩所は建て替え工事中のため、南休憩所のみ利用できます。新しい休憩所は、平成30年12月頃にオープン予定です。詳しくは京都御所HPにてご確認ください。

京都御所の周辺情報

京都御所の訪問前や後に寄ってほしい、オススメのカフェやランチ、観光名所をご紹介します。

おすすめカフェ

喫茶いのん

京都御所の東側、鴨川沿いにあるカフェです。御所を巡った後、鴨川を眺めながらゆっくりと過ごせるのでオススメです。

 

喫茶どんぐり

京都御所の南に位置しています。平日は朝早くから深夜まで営業しており、利用するのに大変便利です。落ち着いた店内で、こだわりのドリップコーヒーをぜひ。

おすすめランチ

そいる

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京都御所の南、地下鉄丸太町駅から徒歩約5分の所にあります。こだわりの有機野菜をたっぷり使った創作料理を、京町家の空間の中楽しむことができます。

京料理 寺町 よしくら

京都御所の東にある、京料理のお店。店主は迎賓館や総理官邸にて調理したことがあり、その腕は確かです。ランチメニューでは、6〜7品ほどのお惣菜も食べ放題でいただけます。

京都御所の訪問ついでに巡りたい観光名所

梨木神社(なしのきじんじゃ)

京都御所の東に位置する神社です。萩の名所で「萩の宮」とも呼ばれ、9月中旬〜下旬には萩まつりも開催されます。1885年(明治18年)に建てられ、父子である三條実萬・実美を祀っています。

キンシ正宗 堀野記念館

京都御所の南側にあり、1781年(天明元年)に初代松屋久兵衛が酒屋を創業した地です。酒造の拠点は伏見へ移されましたが、貴重な酒造道具や町家造を今も残しています。

 

歴史が息づく京都御所、ぜひ一度訪問あれ!

京都御所は天皇が過ごされた場所で、1000年近い歴史が今も息づいています。紫宸殿や諸大夫の間の襖絵など、その歴史に触れることができます。

春の桜や秋の紅葉などによって風景も違って見えるので、季節ごとに様々な姿を楽しめるのも魅力です。京都御所限定のお土産も、きっと喜ばれますよ。

少しでも京都御所への理解が深まれば嬉しく思います。無料で通年見学でき、アクセスも便利なので、京都観光の際はぜひ一度訪問してみてください。

 

京都で忘れられない体験をするなら

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京都で美しい寺社仏閣を拝むなら

 

有名どころですと、

 icon-external-link  清水寺、  icon-external-link 平等院、は外せないでしょう。特に秋の icon-external-link 清水寺の紅葉は是非とも行っていただきたいものです。

やはり、京都の観光では、王道の寺社は巡っておきたいものです。

 

また、

  icon-external-link  御朱印集めや  icon-external-link 五重の塔巡りが昨今のブームでもあるので、参考にしてみてもいいでしょう。

王道ですが、  icon-external-link 仏像を拝見しに寺社を巡るのも間違いなくオススメです。